納品事例

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住宅特注ソファ / 2013.04.11

work commitment仕事のこだわり

個人邸にソファの特注制作をさせていただきました。広いリビングに大きなソファセットを製作いたしました。組ソファとして製作しましたが間口が3.7MX3.3Mもあります。ソファの奥行も約1M、高さが一番高いところで95センチとなかなかのボリュームです。納入先はマンションの11階、組み立ててしまってはとても搬入が不可能なので本体ボトム、アーム、背もたれ、クッションと別々に完成させ、お部屋の中で最終組み立てしこのボリュームが姿を現します。もちろん工房内で一度組み立て完成させてからの作業です。

デザインのご要望は奥様に主導権。ご主人とともに何度も打ち合わせを重ね、アメリカンホテルのエレガントスタイルという方針で概ね落ち着き、プラン開始です。私のプランの方法は手書きの三面図と手書きのスケッチです。スケッチは全体のスケッチと詳細ディティールのスケッチを合わせます。手書きは良いです。イメージをダイレクトに紙に書きながらバランスを見ることが出来ます。そして仕上げのマテリアル(素材)を選びサンプルを合わせて説明をさせていただいております。
お客様のご要望には全て耳を傾けますが、よく考えた上、経験上結果に反映できないと気がつけば訂正をさせていただくこともしばしば、プロとして、何でもおっしゃる通りです、といったイエスマン的に自分の考えを騙すようなことは苦手なのです。住宅用の家具デザインは、気に入っていただければ一生を共にする生活道具になります。とりあえずは10年先の本当の必要性、快適性にこだわり「使い手」と「作り手」の真剣勝負と考え提案をさせていただいています。

この仕事の場合、両者の思いが強く、骨格フレーム作りから張り込み、完成まで私一人で作りました。紙に書いたプランと同じものが出来たと私は安心をしていましたが、お客様にはその大きさ感までは伝わっていなかったようで、納品の際ソファの全貌が姿を現すと、ご夫婦ともに驚きと喜びが混ざり合った「凄い!凄い!」と連発していただけ、印象的な仕事の一つとなりました。

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